SGRAスケジュール

第8回SGRAチャイナ・フォーラム「近代日本美術史と近代中国」ご案内

下記の通り、第8回SGRAチャイナ・フォーラムを、11月22日(土)~23日(日)に北京で開催します。参加ご希望の方は、事前にSGRA事務局( sgra-office@aisf.or.jp )にご連絡ください。

 

SGRAでは、日本の民間人による公益活動を紹介するSGRAチャイナ・フォーラムを、北京をはじめとする中国各地の大学等で毎年開催してきましたが、8回目の今回からは、今までと趣向を変え、「清華東亜文化講座」のご協力をいただき、北京在住の日本の社会や文化の研究者を対象として開催します。

 

主催: 渥美国際交流奨学財団関口グローバル研究会(SGRA)
     中国社会科学院文学研究所、清華東亜文化講座
協力: 中国社会科学院日本研究所
助成: 国際交流基金北京日本文化センター、鹿島美術財団

 

フォーラムの趣旨:

「美術」とその一部とみなされる「工芸」は、用語の誕生から「制度」としての「美術」「工芸」の成立まで日本の「近代」と深い関係にあり、そして近代中国にも深い影響を与えた。「美術」と「工芸」は、漢字圏文化と西洋文化との関係・葛藤を表していると同時に、日中両国のナショナリズム、国民国家の展開・葛藤とも深い関係にある。一方、「美術」と「工芸」の展開の仕方や意味づけにおける日中の違いも無視できない。この違いはほかならず日中の「近代」の違いでもある。

 

本フォーラムは、美術史学と文学史・文化史の視点から日中両国の「近代」に焦点を当て、日本からの研究者の講演を中心に、中国の研究者の討論も交え、1日目は中国社会科学院文学研究所、2日目は清華大学で開催し、従来活発であったとはいえない日中近代美術・文化史研究交流のさきがけとなることを目指します。日中同時通訳付き。

 

プログラム

 

1日目:2014 年11月22 日(土)14時~17時
    於:中国社会科学院文学研究所社科講堂第一会議室
    講演1:佐藤道信「近代の超克―東アジア美術史は可能か」
    講演2:木田拓也「工芸家が夢みたアジア:<東洋>と<日本>のはざまで」
    1日目プログラム

 

2日目:2014 年11月22 日(土)14時~17時
    於:清華大学甲所第3会議室
    講演1:佐藤道信「脱亜入欧のハイブリッド:「日本画」「西洋画」、過去・現在」
    講演2:木田拓也「近代日本における<工芸>ジャンルの成立:工芸家がめざしたもの」
     2日目プログラム